://pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js">

置かれた場所で咲きたくない

気付いたら還暦過ぎていました。年齢に抗いながら日々前向きに

あれから1年

朝方は雨が降っていて外が暗かったせいかまだ6時前かなと思っていたら、7時20分だった。

夫が出て行ったのにも全く気付かなかった。

 

子供たちが学生の頃、部活だ塾だのって送り迎えや弁当作りに追われ、自分の体調が悪くても無理して起きなければならず、虚弱体質の私にとってもう少し休めれば身体も回復するのにと辛い日々だった。

 

早く自由になる時間が欲しいと切望していたものだが、人間勝手なもので子供が頼りにしてくれるあの頃が良かったなとか偶に思うが、それでもやはり身体のしんどさには負けてしまう。

 

なので今のこの状況が一番私にとって有難いのかもしれない。

 

久しくウォーキングもしていないので約1時間歩いてきた。

 

1時間経った頃には汗を掻く位で天気も回復し、風もなく師走とは思えない暖かさだった。

 

いつもはマンションの北側の駐車場の方から出入りしているが、今日は南側のベランダ側の入り口から入った。

 

住んでいるマンションを見上げるとまだ塗り替えられたばかりの外壁がピカピカと光っている。

 

初めてこのマンションの内見に来た時は塗り替え途中でシートに覆われ、その日は雨だったこともあり、暗い感じがし、これから一人でやっていくのかなどうなるんだろうと思っていた。

 

中に入ると綺麗に内装が変えられ、窓から見える雰囲気も東に山があり、逆に西にはマンションやビルが立ち並び、向こうには電車が走るのも見える。

 

街が動いている感じがしてここから見える景色が好きだった。

それは今も変わらず。

 

去年は夫と離れるために何か出来ないかともがいていた。

 

結局何の資格も特技もない60過ぎのおばさんには何も出来ない事を嫌と言うほど思い知らされた。

 

特技がないばかりか短期の仕事ですら他の人のように最後までやり通すことも出来なかった。

 

偶々このマンションの広い部屋しか空いてなかったこと、夫が住み替えに賛成したことで又夫と同居することになったが、所詮何の変化もなく、ガラッと生活を変えることも出来ないのだ。

 

どんなことをしても別れると言うほどの決定的な事由もなく、又生ぬるい地獄へ入っていくのは自分の母親と同じ。

 

別居生活の半年間は結婚生活34年の内でベスト3に入る位楽しい期間だった。

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。