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置かれた場所で咲きたくない

気付いたら還暦過ぎていました。年齢に抗いながら日々前向きに

今さら新築マンションのチラシを見せられても

今日はカラーリングをしに以前住んでいた近くの毛染め専門店に出掛けていた。

 

今のマンション近くにも沢山店はあるのだが、首周りが痒くなったり、染め方にムラがあったり、ポイントも貯まっているので結局車で45分かけて今まで行っていた店に行くことにした。

 

少し時間があったので売却済みの自宅前を通ってみた。

 

まだ買主さんはリフォームに入っていないよう。

表札もそのまま何も変わっていなかった。

子育て含め25年も住み続けた土地だけど何の感慨もなかった。

 

ずっとずっとここの土地から出たいと思っていたから。

それにいい思い出もあまりないせいかも。

 

夫とのギクシャクした関係、ストレス溜めながら見た風景、それが脳裏に焼き付いているからかその風景を再び見ることは決していい気分ではない。

 

帰宅後、夕食は食べたかったあんかけ焼きそばにした。

 

お腹が空いていたので先に食べた。

 

引っ越し後は夫の帰宅時間が15分早くなったので一人で食べるには作るのも大慌て。

 

食べ終わって洗い物をしていると夫が帰ってきてチラシを差し出した。

 

最寄りの駅前の新築マンションの広告だった。

 

2LDKで目を剥くような価格だ。

 

45平米とかだと一人でも手狭だろう。

 

何年か前なら3LDKのファミリータイプの新築が買えた。

 

その頃は俺様の言うことに逆らうなとばかり住み替えの話を振ろうにも恐ろしくて言えなかった。家族なのに自分の思いも伝えられないなんて。

 

数年前娘が住み替えの話を振ってくれた時も私が車の運転をずっとこの先するのは不安だという理由も言ってくれたがそんなこと知るか!という感じだった。

 

結局、子供も独立したことで私ならホントに家を出るかもしれない捨て身なところがある女だと分かっているから防御線を張っているのだろう。

 

連日お土産のドーナツを買ってきたり、家族で暮らしていた時は何度言っても土産の1つも買ってこなかったのに。

 

子供たちがいる時、家族4人の時そうしてほしかった。

 

食べる人の顔を思い浮かべながら買う喜び、家族で美味しいねと言いながら食べる楽しみ、そういうことを子供の頃から自然に身につけられるように育てたかった。

 

小さなことかもしれないけれどこんな殺伐とした世の中だからこそ家庭での小さな楽しみ、それを先々に繋げていける希望を持てる子供になってほしかった。

 

いまさら何をされても遅い。

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。