育てたように子は育つ
洗濯ものが良く乾く快晴のお天気でした。
アラカンになると周囲で孫の誕生をよく聞きます。
初孫となるともなると何十年ぶりの育児に奮闘されている人も多く、特におばあちゃんはフラフラになりながら我を忘れて孫育てしているようです。
老体に鞭打っても孫は目の中に入れても痛くないのでしょうね。
私は三十代の時ですら子育てメチャクチャしんどかったです。
ワンオペ育児という言葉はなかったけれど、ほぼそんな感じで実家も遠いし、子供が泣きやまないと
「抱き方が悪い」と夫が意地悪姑のように子供を取り上げたり、突発性発疹の熱なのに私の風邪が移ったとか今でも忘れられません。
なので赤ちゃんは可愛いけど関わりたくないなぁというのが正直なところです。
幸か不幸か娘は子供欲しくないそうです。
少子化がいけないみたいな風潮ですが、子供を育てる環境は物凄く大事だと思います。
子供は社会で育てるとかいうけど、幼少期において家庭環境が大人になってもずっとずっと一番大きな影響を与えます。
愛情を受けずに育ったら大人になっても愛情の与え方が分かりません。
両親が不仲だとのびのび育ちません。
コミュニケーションのない家庭で育つと自分を表現する事が苦手です。
菅政権は少子化対策として不妊治療の優遇に力を入れているそうですが、少子化で困るのは高齢化がどんどん進み、財政が持たなくてこのままいくと今の若い人たちだけで支えられないからですよね。
たしかに若い人たちには無限の力があり、国を守ってもらわないとって思いますが、大括りに子供と言っても一人一人バックグラウンドが違うのです。
両親が健康で祖父母が孫を可愛がり、そんな子が大半だと思いますが、不仲な両親や働かない夫、母子家庭で生活がギリギリなど親は気持ちに余裕がないと思います。
そして子供は敏感にそれを感じ取ります。
夫は自営業の両親が仕事が忙しく、母親も夜遅く帰宅してたので夕飯は卵かけご飯とかイシイのミートボルとかで、夏休みはきょうだいで遠方の祖父母の家に預けられていたそうです。そして小学校高学年で父親が病死、母親はそれまで以上に働かなければいけなくなり、無理をしてくも膜下出血で倒れました。
夫は浪人して奨学金で国立大学に入り、仕送りもなくバイトの掛け持ちで学生時代を過ごしたそうです。
結婚前それを聞いた時尊敬しました。
でも結婚して子供が出来たら考えが変わりました。
自分は汗水たらして苦労したから子供にもそれを求める、小さい頃甘えられなかったから嫌がられているのについてこようとする見捨てられ不安が大きいなどホントに親の愛情を受けずに育ったのだなぁと思います。
家族の喜ぶ顔が見たいから好きなスィーツを買ってくるという事もないのに自分は家族が買ってきたものを食べる、子供の頃そういうことも経験してなかったのか食べることに関して意地汚いです。
よく『貰う、拾う、ただ』が自分のモットーだと言ってました。
その頃は笑ってましたが、子供を育て人生半世紀以上生きてきてこれは恥ずかしいです。
先日息子が帰省した時父から教えてもらった言葉は
『貰う、拾う、ただだけ』と言ってました。
男の子には父親が色んなこと教えてほしかったです。
60過ぎて幼少期の育てられ方がこんな風に出てくるなんて、もう今さらどうしようもないけれど親の影響を受けるなら子供は責任を持って育てられる親だけがつくってほしいです。
誰でも彼でも子供を産まなければいけないみおたいな風潮ももうそろそろやめてほしいです。
最後までお読みいただき有難うございました。