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置かれた場所で咲きたくない

気付いたら還暦過ぎていました。年齢に抗いながら日々前向きに

更年期障害の治療②

ネットで婦人科を探し、見つかったのは家から車で15分くらいのレディースクリニックで産科はなく、婦人科と心療内科を掲げていました。

 

診療方針に『どこか調子が悪いのだけど何科を受診したらいいのかわからない、一人一人のバックグラウンドが違うためじっくりと患者様の声に耳を傾けてその人に合った治療をしていきます』と書かれていました。

 

そしてこれから出産して子供を育てて女性としてのひと仕事を作っていく人とその仕事を終え、1つのステージを下りていく人と同じ場に居合わせることはしない。

(もっとやんわりとした表現でした。) 

 

また小さなお子様を連れてくる場合は大人しく出来る場合に限りますと書かれているのを見てこの辛い状態に寄り添ってもらえるかなとかすかな希望が見えました。

 

藁にもすがる思いで予約して受診しました。

 

もっと色々問診されるかと思っていたら意外にも直ぐに「減少していく女性ホルモン(=エストロゲン)を補う治療をしていきましょう。」ということでエストロゲン補充の貼り薬と黄体ホルモン(=プロゲステロン)の薬を処方されました。

血液検査をし、2週間後検査結果を聞きにいくとやはりエストロゲンも卵胞刺激ホルモンも成熟期の基準値から大きく離れていました。更年期に突入です。

 

服用後1週間程経ってまずホットフラッシュ、朝起きた時の指のこわばりが消えていました。

私の更年期の治療はめまい意外殆ど当てはまっていたように思います。

冷え性も酷く住んでいる所は私が生まれ育った地域より冬は3~5℃位気温が低いので毎年冬は苦痛でした。気を付けているつもりでも体が少し冷えてきたら朝起きると鼻づまり、そんな時は決まって腹痛、腰痛、頻尿、下半身の怠さ、老化は下半身からくるというのはなるほどなと思いました。

 

半年ほど経ってもヒステリー球は変わらず、先生に相談すると「病気のことばっかり考えていてはダメ。スポーツするとか身体を動かすことも大事」と言われました。

ジムへ行っては調子悪くなったり、入会退会を繰り返していたし、それまで好きだったデパートやモールでのウィンドーショッピングも1時間も歩けば腰が痛くなり、ふーっと体の力が抜けてくる様な感じが数年続いていました。

用事があって買い物に出かけても午後2時位には家に戻ってゆっくり休んでから夕食準備をするというような味気ないものでした。

せっかく街へ出て気分転換しようと思っても体がついてこないなんて何とも情けない思いで過ごしていました。

 

ホットフラッシュなど明らかに更年期から始まった不調については治療して嘘のようにすぐ治まりました。

しかし、元々の体質的なものについてはなかなか治ることがありません。

更年期障害は誰でも減っていく女性ホルモン、気質的なもの、あとは運動やストレスの発散法を見つけるなど最初の2つはどうにもならないけど最後のは自分で変えられるということですね。

 

よく更年期障害は気の持ちようとかいう人がいますが、そんなことはないと仰っていました。又そう聞いた女性がその言葉だけでスーッと気持ちが軽くなったと聞きました。

自然に減っていくホルモンを人工的なもので補うなんて・・という人もいます。

たしかに自然に消えていくのを待つのもありと思います。私の場合は副作用を心配するあまり今の辛い症状で毎日を過ごすことは本末転倒になると思ったのです。

 

体調がよくなれば気持ちも変わります。やりたいことも出来ました。

この先の人生は長い、ただひたすらトンネルから抜けるのを待っているのは勿体ないと思います。

色々不調はあったけどこの時期を過ごしたからこそ、年だと思っても人間復活できるものなんだなといい経験になりました。