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置かれた場所で咲きたくない

気付いたら還暦過ぎていました。年齢に抗いながら日々前向きに

今月唯一の収入8000円

マンションでの一人暮らしを始めて朝の目覚めがいい。

 

夫といる時は先ず下へ下りて夫の寝室の前を通るともわっとした鼻をつく臭い。

それで朝の清々しい気分も台無し。

 

そのあとは夫の天気の実況が始まる。

毎回同じパターン。

 

これが何とも思わない夫婦というのは特に抱えている問題がないのだろう。

いちいちひっかかるのはそれまでの夫婦のあり方、接し方の問題。

 

咳払いしただけで嫌なのは夫婦として末期的らしい。

 

今日の週刊誌にも40年も夫婦やってきていると10時間以上も一つ屋根の下に居るのは問題だと書かれていた。

定年後の事を考えたら私もぞっとする。

 

いくら歩いていける所に暇を潰せるスーパーなどがあるとはいえ、3LDKのマンションでは存在が気になって仕方ないと思う。

 

でも先々のことばかり考えて今を楽しめないのもつまらない。

 

暴力や借金がある場合は別として大体は子供が独立するまでは別れられない。

 

気が付くと還暦になっていたという感じ。

 

結局私の場合は経済的なこと以外夫に頼ることは出来ないのでいてもいなくてもいや、居ない方がむしろ精神衛生上いい。

 

後はこの1,2年で何とか少しでもお金を稼ぎたいところだが、これでもかというくらい蹴られっぱなし。

唯一採用になったのは化粧品の無料サンプル案内のコールセンター。

 

コールセンターというと綺麗なオフィスビルの一室でずらっと並んでオペレーターが座っているイメージだが行った所はあまりにもそれとかけ離れていた。

 

このビルのトイレには入りたくないという古さを感じた。

 

友達にも

「いやいや行っても続かないよ」と言われた。

 

少しこちらの生活にも慣れてきたのでこうなったらじっくり探そうと思い、今日断りの電話をした。

電車に乗ってわざわざ行く程の所でもないなと思った。

 

去年はまだ着物や宝石を売ったり、株も少しは上向いていたので不労所得がわずかながらあった。

 

今年は引っ越しがあり、出る分は仕方ないとはいえ収入が1円もないなとがっかりしていた。

 

夜買い物から帰りスマホで何となくメルカリのアプリを見たら出品した中で一番値の高いワンピースが売れていた。

 

3回程しか着用していないが元値が50000円位し、売値は8000円にした。

8000円といえど送料など引かれたら7000円位。

 

それが今年の私の初めての収入。

ああ、情けない。

 

50代の頃はここで働きたいなと思った所からは大体採用されてきたのに。

60歳過ぎるとないなぁ。

 

自分でも脳の衰えを感じる位だから誰でも少しでも脳のクリアな若い人を欲しがるだろう。

『40代も応募可』なんて書かれているとがっかりする。

それでも諦めずにトライするしかない。

 

ずっと住みたかったマンション暮らし、たとえ少しの期間でも一人暮らしも実現できたのだから。

 

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。