主婦も65歳定年制でいい
朝から自宅へ戻った。
いつものように冷蔵庫はほぼ空っぽ。
小柄な上に血色不良で益々痩せた夫はみすぼらしくさえ見える。
普通60過ぎれば少しはいい物食べて体系的にもお腹が多少出るのは仕方ない。
顔も福々しくしている方がゆとりがあるようで私は好みだ。
貫禄も落ち着きもない夫。
息子や娘が住所変更していない銀行からきていたお知らせの封書をテーブルに広げて何度も私に住所変更するように言っておいてと言っていた。
何度も何度も同じ言葉を繰り返すのがホントにうるさい。
甲高い声でヒステリックに。
昼は夫にラーメンを作った。
ふと床のカゴに入っているジャガイモが目に留まり、凄い芽が出ていたので夫にそのことを言うと
「見もしてないから知らん」と言う。
家の中に一人しかいないのだから見ないじゃなくて何とかしなければいけないのではないかと思うのだが、夫に言わせれば自分が買ったものではないから関係ないのだそうだ。
さもしい男だ。
縦の物を横にもしないモラハラ夫の典型。
もう喋る気もなくして早めに2階から持ち帰るものを運んだり粗大ごみを出すのを手伝ったりして2時頃家を出てきた。
初めから自分が動く事は損だと考えている人間だと分かっているのに話しかけた私が悪い。
ストレスは身体に悪い。自分自身の身を守るため二度とこんな無駄な事はやめよう。
老化の一因になるし。
ずっと離れているとつい忘れてしまうこの手の人間の扱いにくさ。
仕事もし、借金も浮気もしないのにコミュニケーションが出来ない。
帰りにマンションとは逆方向のモールに行った。
特に買いたいものがあったわけではないが、11日から始まる旅行割、娘とどこかへ行きたいと言っていたのでパンフレットが欲しかったので。
いくつか持ち帰ってゴディバでチョコレートドリンクを飲んでマンションへ帰った。
ここへ帰ってくると本当にホッとする。
寂しくも怖くもない。
夫の声を聞かないだけでも嬉しい。
年と共にお金のかかるところが変わってきて医療費だったり美容費だったり、余興費だったり、割り切ってお金のために夫との別居は諦めようと思ったが結論を出すのはもう少し先でもいいかなと思えてきた。
再同居してみて自分の心身が壊されるなら考えよう。
経済的な事と夫との苦痛の生活を天秤にかけてどちらが重いか。
自分の年金がもらえる65歳、その時に決断しよう。
後4年、急いでも仕方ない。
この先もこの夫とやっていけるのか、もう結婚の定年とするべきなのか4年待とう。
最後までお読みいただきありがとうございました。