引っ越し見積もりと夫の信じられない行動
朝8時半には家を出て自宅へ着くやすぐに食器の梱包を始めた。
少しでも段ボール箱の数を少なくして見積もりで金額を低く出してほしい一念で。
小さな我が家の車のトランクにパンパンに詰め込んだ。
11時に来たのは引っ越し業界大手のA社。
婚礼ダンス3つのうち2つは処分。
他は扉が壊れかけてる食器棚、息子の学習机、シングルベッドの5点、
エアコンの取り外し取り付けなど含めてまぁ大体それ位かなと予想した額だった。
午後から来たB社はそれより少し安かった。
引っ越しまでいよいよ1カ月ちょっと。
あれもやろうこれもやろうと思うのだが夫がいると何故かやる気が起きない。
11月に入ったらいよいよ本気モードでやらないと間に合わない。
梱包や引っ越し作業もさることながら夫との再同居も憂鬱だ。
半年前2LDKの部屋が空いていたら一人で住んでもう清水の舞台から飛び降りていたのだろう。
又優柔不断な態度が回り道をしてしまった。
もう事は前に進み、別の扉が開かれていたのにと思う。
気分転換に打ちっぱなしに行って帰ってくると玄関のアプローチを歩いていてふと見上げるとお隣の生垣の木がうちの家の方にしなだれかかって伸びていたのが、バッサリ切られている。
買主さんとの契約時のやり取りで入居までにその木を切っておいてほしいと言われていた。木がどうのこうのよりそのことをお隣の人に言える相手かどうか隣近所のことが気になったようだ。
それで1週間ほど前に帰った時そのことを話していて木のことも含めてうちが引っ越すこともその時話そうと言っていた。
今日夫は何もそのことについて私に何も言ってなかったので玄関ドアを開けて直ぐ私は
「隣の木、○○さんが自分で切ったの?」と夫に尋ねてみた。
すると夫は自分で切ったと言う。
「○○さんにことわってから?」と聞くと何も言ってないという返事。
25年も住んでいて一言も言わずに勝手に隣の木を切るというコミュ力の無さ。
何かあの木の切り方を見て怖くなった。
それで色々今までの不満を夫にぶつけた。
勿論心に届いてないと思う。
付け焼き刃でこうすればよかったなどと言っていたが、60過ぎて人間そんな変わるわけもない。
こんな小さなことで人とコミュニケーションとれない人間ともっと大きな問題が立ちはだかった時相談相手にもなるはずがない。
それなら距離を置いた方がましだと思った。
定年になって狭いマンションで一方通行の相手と暮らすなんて考えただけで病みそうだ。
仕事辞めたら田舎暮らしを提案してみた。
勿論夫一人で。
セカンドライフを充実して送ってほしいと本気で思っている。
なるべく誰も傷つかない別れ方があればいいのに。
最後までお読みいただきありがとうございました。