老後は不確定要素だらけ
今日も暑い。
土曜日も早朝バイト。
同じ時期に入ったバイトの人が朝一緒に現場へ行くとき、先輩従業員が私たちの事を何やら言っているらしい。
短い時間だったので詳しくは聞けなかったが、シフトがどうやらとか聞こえよがしに言うそうだ。
たしかにそんなことはあったかも。
特に一人は言い方がきついので最初はちょっと凹んだ。
まぁそれが顔に出ているのでそんな人なのだと思っているし、同僚も同じことを言われて自分ががさつで私が落ち着いているようなので自分だけが言われていると思っていたらしい。
全く私も自分と立場を変えて同じことを思っていたので安心した。
彼女曰く、若い子には優しいと。
仕事内容は好きな方だが何となく職場の雰囲気は悪い。
たった2時間だし、近いしここを辞めたらもうないと思うので有難いと思うことにしている。
とにかく後2年位でお金を貯めたい。
毎日電卓片手に何か計算をしている。
結婚して転勤族であちこち引っ越し、やっと地元に戻り家を買ったところが郷里の隣県。
車で1時間もかからないのに交通も不便で封建的で店もなく、私には合わなかった。
ずっと夫には引っ越したい、マンションへの住み替えを訴えてきたけど聞く耳持たず。
「いやだ」の一点張り。
娘も一緒になって言ってくれたこともあったが、娘にさえ言語道断と言っていた。
その夫が私が家を出ると言うと手のひら返したように住み替えに同意し、こっちへ引っ越してきてからはあの店がどうだとか、○○山までこの道を通ったとか、マンションの目の前で有名な盆踊りをしているとか話してくる。
そもそも家を買う時から戸建てとマンションで意見が対立。
前の戸建ては母がチラシを見て姉と私に勧めてきた物件。
姉は結婚後、実家から1つ向こうの隣町に住んで育児のサポートをずっとしてもらっていた。
賃貸マンションが手狭になり、下の子が生まれて実家から少し離れた所に家を買った。
そこも隣県だったが、同じJR沿線だったので車を運転出来ない母も行きやすかった。
ところが、買い替える時母が勧めてきた物件はニュータウンだが、車がないと行きにくい場所だった。母は電車を乗り換えバスに乗って来てくれたこともあった。
同じ時期私も社宅を出ようと思っていたのでそのニュータウンに住むことにした。
姉の所は注文住宅、うちは建売だった。
後々に姉が母に向かって
「娘をわざわざ更に遠い所に住むことを勧めるなんて。普通は親の近くに住まわせるものだ」とよく言っていた。
私は結婚後新幹線や飛行機でないと帰省できないような所に住んできたので車で1時間かからない所ならさほど遠いとは思わず姉の言っている意味もあまり分からなかった。
しかし、親も子も年をとるにつれ、少しでも近い方がいいと思う様になった。
それに同級生たちは自分の子供が結婚する時、近くに住むようにと言ってきて孫の世話など行き来している人が多い。
子供が小さい時はサポートし、親が年老いてきたら助けてもらう。
今は大丈夫でも事務的な事は何れ出来なくなる場合もあると思う。
そう考えたら住む所はホントに大事で前の家に25年も住んでカゴの鳥のように出させてもらえなかったこと、母の仕切りたがるわりにとんちんかんなおしつけが今になって無性に腹が立ってくる。
うちの子供も私もあの四半世紀を返してほしいくらい、つまらない時間だった。
この先どこで住むか決まらない。
この2,3年で娘が結婚したら娘が今住んでいるA市にいるとも限らないだろうし、A市は娘も私も初めて訪れる土地だったが割といいなと思っている。
何十年ぶりかに郷里に戻って知らない事ばかり、ネットで調べると街歩きのツアーのようなのがあるらしい。
ボランティアガイドがついて少人数で歩くという。
方向音痴な私にはいいかなと思う。
昼食後の2,3時間位なので思い切って一人参加してみようかなと思っている。
町の様子が分ったり、その土地にずっと住んでいるマイスターのボランティアの人に色々聞けるかなとも思う。
家を買って子供を育てあげ独立して孫を見てずっとその土地で住み続けられたら幸せだったんだろうけど、夫婦は別居、住む所は未定、この年になってどれだけ未確定要素が多いんだろうとちょっと自分でも呆れる。
最後までお読みいただきありがとうございました。